ゴールデンウィークも終わり、気持ち的には春も一段落。もう少ししたら梅雨、そして夏へと季節の移り変わりを意識する時期になってきました。そこでかねてから興味のあったミョウバン水を作ってみることにしました。
ミョウバンとは
染色剤や防水剤、消火剤、皮なめし剤、沈殿剤などの用途があり、古代ローマ時代から使われてきた。上質の井戸がない場合、質の悪い水にミョウバンを入れて不純物を沈殿させて飲用に使うこともあった。また、腋の制汗・防臭剤としても使用されていた。天然のミョウバンは白礬(はくばん)とも呼ばれ、その収斂作用、殺菌作用から、洗眼、含嗽に用いられることがあった。
via:ミョウバン - Wikipedia
簡単に言うと昔からある制汗・防臭・殺菌剤です。こう表現すると何やら難しい薬品のような印象を受けます。もちろん実際に薬局でも売っています。ですが、もっと身近なところで手に入れることができます。スーパーマーケットの調味料もしくは粉系のものが陳列されている棚を探してみてください。きっと普通においてあります。
僕が買ったのはマックスバリューで40gで約130円のこちらのものです。
画像下部には何やら食べ物の絵が並んでいますね。ミョウバンは漬物の発色剤や麺のかんすいとして広く使われている食品添加物です。つまり、口にしても大丈夫なのものなのです。
具体的には何に使えるの?
このミョウバンが注目されている理由は、食品添加物として体内摂取しても大丈夫なものなのに、肌表面に使うと体臭予防や美肌効果が期待できるという点です。さらにその効果の程は絶大らしいのです。
制菌・殺菌作用
ミョウバン水が酸性を示すため、皮膚表面の雑菌の増殖を抑える。
収れん作用
タンパク質を変性させ、緻密な保護膜を作って肌を引き締めます。お肌スベスベ。
制汗作用
詳しいメカニズムはわかっていないようですが、複雑な相互作用により汗を抑えます。
消臭作用
上記全ての作用が合わさり、汗の匂いを抑えます。この効き目は、古代ローマから現代の某掲示板まで絶賛されています。
ちなみにミョウバンが主成分の制汗剤は大人気商品です
【医薬部外品】デオナチュレ クリスタルストーン ワキ用 直ヌリ 制汗剤
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
2006年@cosmeベストコスメ大賞 ボディケア部門 第3位
via:デオナチュレ / クリスタルストーン商品情報 -@cosme(アットコスメ)-
作ってみよう
でも、その効果って個人差があるんじゃないの?ホントに効くの?考えるより作ってみよう。
必要なもの
空の1.5リットルペットボトル
焼きミョウバン(50g)
水道水
たったこれだけです。上の2つはスーパーで合わせて300円以下で揃うし、水道水は蛇口ひねれば出てくる。
僕はペットボトルは炭酸飲料のものにしました。他のものより多少丈夫です。
また、入手できたミョウバンが40グラムしかなかったので、水の量を目分量で調整。(どのみち希釈するし、その希釈濃度も個人個人で調整するもののようなので、そこまで神経質にならなくてもいいと判断しました。)
使ってみよう
様々な活用方法があるそうですが、僕が想定している使い方は以下の3つ。
ミョウバン風呂
ミョウバン水原液(30~50cc程度)をお風呂に入れる。
ミョウバン水に興味をもった最大の理由がこれ。両親が大分のミョウバン温泉が大好きなので、なんとかそれに近いものを家でも再現してあげたかった。
お肌スベスベになるかも。あと、制汗作用があるためお風呂あがりさっぱりするそうです。
さらに残り湯をお風呂の床や壁にまくことでカビ予防にもなる。アフターケアまで最強。
ただし、石鹸の泡立ちが悪くなくなる。(ミョウバンが酸性で石鹸がアルカリ性のため)
制汗・消臭剤として
ミョウバン水原液を10倍希釈して必要なところにスプレー
ミョウバン水原液の簡単な薄め方希釈濃度は個人で調節可
①コップ1杯(200cc程度)の水道水を用意します。
②ペットボトルのキャップ1杯のミョウバン原液を①に加えます。
via:ミョウバン水のページ
洗濯の柔軟剤と一緒に
ミョウバン水原液(50~100CC程度)をすすぎの時に入れる
洗濯物の生乾きの匂いがしなくなる。(梅雨時期に助かりますよね)
汗をかいても臭わなくなる。
洗濯機自体の汚れ防止になる。
その他使い道は以下参照
使用感はまた後日追記していきたいと思います。
追記:早速ミョウバン風呂に入ってみました
ミョウバン水原液はまだ透明になっていませんが、今日のお風呂に入れてみました。注意
透明になる=濃度が均一になるということです。希釈液として肌に塗布する場合は透明になるまで待ったほうがいいと思います。今回はお風呂なので液体量が多い分、適当でも構わないと判断しました。もちろん自己責任なので、積極的にはオススメしません。
以下、個人の感想です。
まず、一般的に勧められている量のミョウバン水原液を入れてみました。(ペットボトルのキャップ10杯分だそうです)
一番最初にお風呂に入ったのは父親でした。入浴直後に感想を聞いてみたところ、「全くわからん」と言われました。ですので、その場であとキャップ10杯原液追加。一気に二倍量!!
お風呂からあがった父に感想を聞くと
「大分のミョウバン温泉と同じだった。追加して2~3分後に浴槽がキュッキュしてきた。次入れるときはちょっと早めに入れたほうがいいな。」
とのことでした。
以下、僕が実際に入った感想です。(湯船入浴時間40分)
- なんかものすごく浴槽がキュッキュする
- ついでに肌もキュッキュする
- 少しだけ目がしみる(きっと2倍量のせい)
- 入浴から汗が出るまでが少し時間がかかるかな?
- 若干泡立ちが悪い
- 風呂あがりの汗の引きが早い(親は汗がなかなか引かなかったそうです)
- さっぱり感が凄い(これは親も言っていました)
以上を総合すると、我が家では入れる量はペットボトルのキャップ15杯あたりが妥当かと思います。このさっぱり感は夏場のお風呂によさげです。作ってよかったミョウバン水!
ちなみに、ミョウバン水は入浴剤と併用はしないほうがいいと思います。入浴剤のほとんどは重曹(炭酸水素ナトリウム)が主成分であり、水に溶けるとアルカリ性を示します。一方、ミョウバン水は酸性ですので、アルカリ性のものと混ぜると単なる水の出来上がり。入浴剤と併用する際は、成分の確認必須です。
関連記事:春の体臭は強烈|30代男性だからこそ本格的な暑さを迎える前にやっておくべき臭い対策3つ
tege.hatenablog.com以上、『ミョウバン水の作り方と使い方|体臭予防に効く!【梅雨・夏準備】』でした。