気にはなっていたけど買う必要があるのか悩んでいたのがこの本です。
なぜならタイトルが『頭がよくなる青ペン書きなぐり勉強法』です。
このタイトルだけでその中身をほとん表現している気がしていたし、本の帯にも『難しいルールは一切なし。青ペンでノートに書きなぐるだけ。』とも書いています。
これってつまり「青ペンを使ってノートに書きまくれ!っていうだけじゃね?」って思っていました。(多分、同じように思っている人は多いんじゃないかな)
ちなみに僕は、この本のタイトルを見てから手帳やノート用の筆記具はとりあえず青ペンにしています。なんとなくね。
で、そんなこともありずーっと気になっていたこの本ですが、今回購入し読んでみることにしました。
青ペンで書きなぐるだけじゃない2つの勉強法
この勉強法は現役合格専門の早稲田塾という学習塾からうまれた方法です。
読んでみて分かるのですが、『青ペン書きなぐり勉強法』というネーミングは、実は2つの勉強法をひとつにまとめたものでした。
それは
- 青ペン記憶術
- 書きなぐりノート術
の2つです。
青ペン記憶術
これはタイトルから連想できるとおりの方法でした。
とにかく覚えたいことをノートに書きまくる。その時に使うペンの色を青にする。というものです。
これにはもう少し細かいルールがあって、
- 全ての教科をひとつのノートに書きまくる
- ノートのサイズはA4
- ペンはスケルトンのものを使う
- 使い終わったノートとペンは捨てずにとっておく
などのルールがあります。
本書ではもっと細かく青ペンである必要性や、その効果、おすすめのペンなどについて言及しています。
僕もどうしても覚えにくいことは最終的に書きまくって覚える方法をとっています。
その時に使うペンを青色に変えるだけなので、今までの勉強に非常に取り入れやすい方法でした。
書きなぐりノート術
もう一つは授業やセミナーを受けている時のノートの取り方についてです。
とにかく授業の板書や先生の話などなんでも書いていく。
だけどなんでも書こうとすると手が追いつかないので、自然と取捨選択をしなければならなくなります。
その取捨選択を繰り返すことによって重要度が浮かび上がってくるという方法です。
この時は特に青ペンにこだわる必要はないようです。本書では3色の使い分けを推奨していました。
第6章は実例
本書の第6章では実際に生徒さんのノートが紹介されています。
- 半年で青ペンを134本使った生徒さん
- 本当に全てをノートに書くことで成績が上昇した生徒さんの実例
などが紹介されています。
特に本当に全てをノートに書くことで成績が上昇した生徒さんの実例では、詳細なノートをとることで自分やまわりが変化し、それが結果として成績上昇につながっていったプロセスが書いてあるので、なるほどなと思いました。
誰でもできる勉強法
本書で紹介されているものは、誰でもできるからこそやるかやらないかが重要になります。
過去、どのような状態であったかということと、
将来、なにを成し遂げられるかということは一切関係ない
引用:P.26
普通の人が、天才に勝つための唯一の方法、それは、「行動」すること
引用:P.29
本書では勉強法以外にもエピソード記憶などの、より引き出しやすい記憶の作り方も教えてくれます。
色々といっぺんに始めることは大変かもしれませんが、少なくとも青ペン記憶術なら今日からでも始められると思います。
なんにでも言えることですが、とにかく始めてみることが大事だと思いました。